Etak®開発ストーリー

「防菌効果が続く成分で姉を助けたい」その想いから開発されたEtak

Etakを開発した二川浩樹教授の専門は口腔生物工学です。
今ではさまざまな用途に活用されているEtakですが、もともとは「歯を抗菌加工して、菌の付着を防げないか」という着想から、2002年に研究を開始しました。二川教授が「歯の抗菌加工」という着想を得たのは、障害を持つ姉が歯みがきをきちんとできず、歯の治療をしてもすぐに虫歯になってしまうという問題を抱えていたからです。「なんとか姉の力になりたい」という想いから、二川教授は歯科で口腔内の治療や洗浄に使用されている除菌成分「4級アンモニウム塩」に注目。除菌成分を固定化する研究を行い、2007年にはEtakの成分開発に成功しました。

その後、共同研究者の坂口剛正教授とともに、様々な試験を実施。有効な細菌・ウイルスの確認や耐久性、安全性の試験など、身の回りの製品に使用する上で必要なデータを積み重ねて、Etakが発表されたのは2009年の秋のことでした。

Etakはインフルエンザウイルスなど身近な細菌・ウイルスに効果があり、口腔内だけでなく様々な感染症や食中毒の予防に役立つことから、多くの製品に用いられるようになりました。伝染性の風邪やインフルエンザが蔓延する可能性のあった東日本大震災被災地における感染対策にも貢献しました。 その社会的効果・実施効果が評価され、2013年には文部科学大臣表彰「科学技術賞 開発部門」を受賞しています。