インフルエンザウイルスとは

インフルエンザを引き起こすインフルエンザウイルスの性質と、種類についてご紹介します。

細胞に入り込んで増殖し、感染から発症までは1~2日

インフルエンザウイルスの大きさは、直径約1万分の1ミリです。生きた細胞の中でしか増殖できないため、空気中や土壌中などでは増殖しません。インフルエンザウイルスが人に感染した場合は、表面にあるカギ型の突起で気道の粘膜に吸い付き、細胞に入り込んで大量に分身を増殖させ、これを繰り返します。ウイルス感染から発症までの期間は約1~2日といわれています。

主に流行するのはA型とB型

インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型に大きく分類されます。
このうち、大きな流行の原因となるのはA型とB型です。
A型にはA/H1N1亜型とA/H3N2亜型の2種類があります。 A/H1N1亜型は2009年以前は「ソ連型」と呼ばれるものが流行していましたが、現在ではほとんど姿を消し、新たに2009年に発生した「インフルエンザ(H1N1)2009」がソ連型に置き換わっています。 H3N2は「香港型」と呼ばれているもので、1968年から流行しています。
2種類のA型とB型は毎年世界中で流行を繰り返していますが、流行するウイルス型や亜型の割合は、国や地域、年によっても異なることが報告されています。B型には山形系統とビクトリア系統があり、これまでのワクチンはB型についてはどちらか一方のワクチン株を採用していました。しかし近年、この2系統の混合流行が続いていることから、2015/16シーズンからのワクチンには、B型も2系統を入れることになりました。

A型:A/H1N1亜型とA/H3N2亜型の2種類がある。ウイルスが変異しやすく、世界中で季節性の流行を引き起こす。 B型:ウイルスが変異しにくく限られたタイプしかないためワクチンによる予防が有効。A型ほどの流行は引き起こさない。

違う型が同時に流行することも

A/H1N1亜型、A/H3N2亜型とB型は、同時に流行することがあるため、同じシーズンのうちにA型インフルエンザに2回かかったり、A型とB型に両方かかったりすることがあります。
また、同じ亜型の中でも常にマイナーチェンジが行われているため、何度でも同じ亜型のインフルエンザにかかることもあります。

出典:予防から治療まで見つかるEisai.jp インフルエンザ、インフルエンザの予防等基礎知識普及啓発資料(平成19年12月 厚生労働省)、インフルエンザ一問一答(厚生労働省健康局 結核感染症課)、国立感染症研究所感染症情報センター インフルエンザQ&A、平成27年度インフルエンザHAワクチン製造株の検討について(国立感染症研究所)

文責:からだにいいこと