新型ノロウイルスとは

近年、世界各地で流行している新型ノロウイルスについてご紹介します。

大流行の主体はノロウイルスGⅡ/4の新型

2006/2007シーズンは、ノロウイルスによる感染症が大流行しました。この時に主流となったノロウイルスはGⅡ/4といわれるタイプで、国立感染症研究所感染症情報センターのウイルス検出報告数に基づくと、検出されたノロウイルスの90%以上はGⅡ/4だったと推定されます。さらに、この時に流行したGⅡ/4は過去の流行では検出されていない2006bと呼ばれる新型ノロウイルスでした。
もともとノロウイルスには多くの遺伝子型が見られ、国内でも検出される遺伝子型が全国で同じではなく、主流となるタイプがありませんでした。特定のタイプのノロウイルスが主流になったことは、GⅡ/4の大流行が初めてといえます。
さらに2012/2013シーズンは、2006/2007シーズンに次いでノロウイルスによる集団感染や食中毒が多発しました。この時も、GⅡ/4の変異株が新たに出現し、流行の主体になったことがわかっています。

過去10年間のノロウイルス発生状況

図版出典:ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省)

GⅡ/4は変異しやすく感染力が強い

遺伝子型GⅡ/4のノロウイルスは他のノロウイルスと比べて変異を起こしやすく、2006/2007シーズン以降も毎年~数年おきに新しい変異株が出現しています。新型ウイルスが必ずしも流行拡大に結びつくわけではありませんが、過去にGⅡ/4に感染した人でも免疫が十分働かない新しいタイプのウイルスになると、多くの人が感染する可能性があります。
また、新型ウイルスを生み出すGⅡ/4は他の遺伝子型と比べて、感染力が強いため、今後も新型ウイルスには注意する必要があります。2015年には新たなGⅡ/17が流行の兆しを見せています。

出典:ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省)、国立医薬品食品衛生研究所「ノロウイルスGII/4の発生動向と特徴」、国立感染症研究所感染症情報センター「ノロウイルスの遺伝子型」

文責:からだにいいこと